新土地(シントチ)

SHINOITATOCHI.CO.,LTD.

TOPslow diningWine Boutique TANI

ワインブティック 谷
Wine Boutique TANI

大分県大分市都町4丁目1-24スロウダイニングビル 2F
営業時間:7:00pm〜3:00am(金曜・土曜は5:00am位まで)
定休日:不定
tel.097-533-7370
収容可能人数:カウンター5名、テーブル4名/3名

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ドレレスコードはありませんので、気軽に来店くださいとの箏。
グラスワインは、赤・白各3種類は常時用意している。800円〜/1杯

抱きしめたら、ワインがしみ出してきそうなソムリエは、
まさに、知る悲しみを背負った男だった。

エッセイスト・島地勝彦さんの言葉を借りれば、知らない平穏より、知る悲しみのある人生の方が高貴であるらしい。
「ワインブティック谷」に行くと、ワインなんて、と思っていた毎日が底辺から覆されるだろう。
ワインにはまる、という状態だ。こうなると、もう平穏な人生には戻れない。まさに知る悲しみである。

ソムリエ・谷村さんもまた、知る悲しみを背負った男だ。
20代半ばで酒の世界へ入り、イタリアン、フレンチ、バーと修業を続けて来た。
縁あって大分にたどり着いた谷村さんだが、修業の途中に知ってしまった。
「他の人より、自分はワインを愛しているー」

ワインを好きでたまらないから、美味しい飲み方を研究した。
同じワインでもグラスによって香りや味が変わる事もわかった。
サーヴの仕方にもこだわった。せっかく飲むのだから美味しく飲んでほしいのだ。
そんなワインラヴァーだからか、自分の店で、自分のやり方で、心ゆくまでワインを楽しんでもらいたくなった。
2010年2月、落ち着きのある雰囲気が気に入って、スロウダイニングビルに「ワインブテック谷」を開いた。

「最初は、お客様が週に1人とか2人だったんで、不安になりました。ただ、何となく自分は間違っていないという自信があったので、これまで続けてこれたのだと思います」

そう言いながら、静かにフランス北東部のジュラでとれるサヴァニャンを使った「シャトーシャロン」を出してくれた。
両手には真っ白なレガン。ワインを温めるためにデキャンタに少しだけ注ぐ。
何度かまわし、グラスへ。グラスに香りをなじませるようにリンス。
そうしてまたデキャンタにワインを注ぎ、温度を上げてからすこしづつグラスに注ぐ。
流れるような手つきで、まるで厳格な儀式のようにー。

そんな谷村さんだが、ワインを勉強するきっかけは修行中に出会った先輩を見返したかったからだそう。
物静かで温厚に見えるこのソムリエは、意外にも熱い男だったのである。
そういえば、今日のBGMはレッド・ツェッペリンだった。

ソムリエ
谷村勝也さんKatsuya Tanimura

昭和47年11月生まれ。岐阜県出身。
趣味は音楽(ロック)とワイン
ワインが好きで好きでたまらないのだが、T.REXのマーク・ボランが「たかがロックじゃねえか」と言ったように、
ワインも「たかが酒じゃねえか」とも思っている。だから、ワインをもっと気軽に楽しんで欲しい。
It's only Rock ’n’ Roll, but I lile it.と言ったところか。