創立70周年の志(おもい)
新大分土地は本年9月に創立70周年を迎える。昭和13年の創業以来、大分のまちに夢や志をもって生活や起業の場を求める人たちに不動産を通し、その場を提供してきた。昭和20年代、阿南社長の祖父の熊男氏が、府内町で映画館とタクシー会社を経営していたころ、その家主が新大分土地だった。「裸一貫から事業を興し夢に向かって頑張っていた祖父の若き志に対し、その場を提供してくれた姿勢こそが新大分土地という会社の『夢実現の場を提供していく』という原点であり、70周年を迎える今日も変わらない当社の志(おもい)であります」。
その後、熊男氏は新大分土地の経営を引き継ぎ3代目社長に就任。昭和40年代には現会長の清信氏が4代目社長に就任し事業拡大を図り、現在の経営基盤を築いた。「これもひとえにお客さまをはじめ、信用と経営基盤を築いてこられた先輩たち、そして支えていただいた協力会社や社員とその家族、みなさんのおかげです」。
さまざまな要因が重なり中心市街地は元気がない。新大分土地もこの10年間は正念場の時期だった。しかし、「中心部に新たな起業の場を求めてくる若い経営者が存在する限り、当社の志を継承し『テナントが主役』という視点でビル再生事業に取り組んだ結果、老朽化した自社物件もリノベーションにより新築物件にも負けない競争力を持った収益物件としてよみがえり、入居率も100%近くまで回復。また、一昨年大分駅前に完成した新大分第5ビル(ビジネスホテル東横イン)の稼働も順調で、仲介事業、コインパーキング事業、管理事業など各事業の躍進で安定した経営基盤再構築の見通しもたってきました」。
今後については、「ビルの開発や再生ノウハウを生かし、お世話になった地域のまちづくりのお手伝いをさせていただき、大分の魅力ある生活文化とまちの元気を創る『生活文化創造企業』を目指します」と言う。
本年もガレリア竹町の自社所有ビルを複合ビルへリノベーションする計画。「ビル1階に商店街と裏通りを結ぶ路地を設け、ビル南側には樹木を植え、木漏れ日や風を感じられる心地いい場所を創ります。ビルのネーミングは『wazawaza(ワザワザ)』。職人の『技』が光る、仕事の『業』が冴える場所という思いを込めています」。1階は飲食店舗、2階は工房店舗・事務所、3階はSOHO、4階はテラスのある店舗。「新しい何かを創造する人たちがワザワザ集まり、ビルを再生し、ビルからまちへ夢と元気を発信するクリエーティブの集合体を創りたい。新大分土地は夢を開発し続けます」。
70年の志は力強く継承されている。 |