新土地(シントチ)

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カラーズクリエイト
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・ディレクション・販促企画業務
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あきらめの人生を断ち切ったからこそ、
おそろしい程の冗談の連続が始まった。

それまでのきのしたゆりさんの人生は「あきらめの人生」だった。
入りたかった大学を諸事情で諦め、就職でデザイナーライフを夢みて上京を目指すも不況の波か、実力不足か、入りたかった会社の選考で漏れ、何もかも中途半端な立場で崖っぷちに立たされた。
それでも、デザインの仕事にどうしても就きたくて、市内のデザイン会社へ入社。
当時はパソコンでデザインするDTPという言葉はなく、レイアウトをサムネイル、ラフ、カンプと手書きで完成させていき、写植を版下に貼るという職人の世界。
東京で仕事をしたい!という夢からは外れたが、師匠と呼べる社長に出会い、親切に指導してもらい、「3年経てばデザイナーとしてなんとかなる」と勇気づけられた。
きのしたさんが後に人生の決断を下した時も優しく背中を押してくれたのも師匠だった。

3年が過ぎた頃、デザインの仕事は楽しくもあったが、何かもの足りないような気がしていた。
冷静に分析し、自分を俯瞰してみると、まだやりきれない何かがあることに気がついた。
「どこかへ行きたい」
ここじゃないどこか。自分を試せるところへ。
「中途半端で、あきらめな人生」とサヨナラする時だと思った。

「社長は行ってきなさい。籍は残しておくから」と言ってくれた。
どこかへという思いは、結局、東京を超えてカナダへ行くことになったのだが、「行きたい」という心のモヤモヤは、飛行機が離陸した時点で消えてしまった。今考えると、とてもおかしなこと。

カナダでは、勉強したりいろいろなものを見たりの毎日だった。
全てが新鮮で刺激的だった。
そうして、今の仕事に繋がる運命的な出会いが訪れる。
何気に入った図書館で、子どもがパソコンで遊んでいる。よくみるとインターネットをしていた。
その頃は、「私の周りにはメールアドレスを持っている人はほぼいなかったと思う。」それがカナダでは子どもが普通にインターネットを楽しんでいたのだ。

実はグラフィックデザインでは、師匠を超えられないと思っていたきのしたさん。
海外のようにWEBの時代が来るだろうから、「始めるなら今だ!」と日本へ帰り、自分の居場所を見つけるようにWEBの勉強を始めた。時代はまさにITバブル期だった。
その後、WEBデザインを生業とする会社へ転職し、大きな事業にも携わらせていただいた。
20代で独立を画策してたので、WEBの可能性と概略を身に付けて、独立。
リノベーションしたばかりのスロウダイニングに入居。

冗談のような人生だが、なぜか時代の動きときのしたさんの動きはぴったりしている。どうしてもひとりよがりになりそうな人生の戦略も、俯瞰で物事を見るきのしたさんならではなのか。
今では、仕事も順調でスタッフも増えたが、昔の自分のように悩むスタッフの姿を見て、そっと東京へ送り出したこともある。
あの時の師匠のように...。

WEBデザイナー
きのしたゆりさん

中津市出身。旦那さんの仕事の関係上、全国の美術館を見て回る事が多いそう。
そのせいか最近美術品に対して目が肥えてきた。いいもを身の回りに置いて仕事をすれば、きっといい仕事ができると言った旦那のアドバイスを守っている。ちなみに旦那は現代美術作家の安部泰輔さんである。