新土地(シントチ)

SHINOITATOCHI.CO.,LTD.

TOPslow diningKASUGA Design Room

カスガデザインルーム
KASUGA Design Room

大分県大分市都町4丁目1-24スロウダイニングビル 3F
tel.097-538-2356
www.artstorage.jp
https://www.facebook.com/kasugadesignroom/
k.designroom@gmail.com
営業時間:10:00~18:00
定休日:土・日・祝日

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印刷会社のデザイン部門だったこともあり、紙や印刷技術の知識が豊富。特殊な印刷なども相談してみるといい。

そのグラフィックデザイナーは
アートと社会を結ぶ「幸せの虹の橋」を架ける

art brute(アールブリュット)という言葉がある。
「生の芸術」という意味のフランス語だ。
ネットで調べてみると、「正規の美術教育を受けていない人が自発的に生み出した、既存の芸術のモードに影響を受けていない絵画や造形のこと」とある。総じて、知的障害を持つ人たちのアート活動を指すことが多いようだ。
アールブリュットにはアートとはこうあるべきだという既成概念を越えた、圧倒的な個性とパワーを持つ作品が多くみられ、見る物の心を震わす。
カスガデザインルームの古庄優子さんも、その圧倒的なパワーに心を動かされた一人である。

古庄さんには、印刷会社のデザイナーから個人のデザイン事務所を立ち上げた時、どうしても事業としてやりたい事があった。
それが「ART STORAGE(アートストレージ)」。
「芸術作品の保管場所」という名のこの事業は、商業利用を通じて知的障害を持つ作家と社会との橋渡しを行なうものである。
「作家と社会との関わり」を生業のひとつに選んだのだ.
具体的な活動として、2014年にART STORAGEの展覧会を開催。多くの人々が作家との接点を持った。
今後は、作品をデータ化し、デザインの現場で利用できるようなサイトを構築していきたいとのこと。
古庄さんを突き動かしたのは、障害者を助けたいというよりも、単にそのアートのパワーに惹かれたアーティストしての感覚だった。

そう、古庄さん自身も現代美術の作家として活躍した経歴を持つのだ。
アーティストとして「作家と社会との関わり」を重要視する古庄さんの姿勢は、青春時代にそのヒントがあるように思える。
大学の美術科を目指す古庄さんは、高校の美術の先生のすすめで、大分市内の美術教室に通うことになる。
それが、二宮圭一氏が主宰する「大分美術研究所」だった。
二宮氏と言えば、大分を中心に精力的に美術活動を続ける「美術の開拓者」であり「美術の指針」のような人物だ。
そんな二宮氏の圧倒的なパワーを受けた門下生達は、今やアートやデザインの第一線で活躍する強者ぞろいだ。
若き強者達に囲まれて、引きこもりがちだった古庄さんは社会との接点を持つ事に喜びを得るようになった。
アートは社会に喜びを与えられると感じたのだろう。そして古庄さん自身もアートを通じて社会とつながる事に喜びを得たに違いない。
アールブリュットと社会との“接点”になりたいと思ったのも、この時の体験からではないだろうか。

古庄さんは、これから障害者と社会を繋ぐ虹色の橋となって、沢山の人を幸せにするのだろう。
がんばれ、古庄さん!

デザイナー
古庄 優子さんYuko Furusyo

大分市出身。元々は映像会社でADをしていた。
趣味はヨガとフラメンコ。特にフラメンコは10年も続いているそう。
今までは一生懸命に働いてきたので、これからは少し余裕を持ってひとつひとつの仕事をキチンとやっていきたいとの事。